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備忘録;母の役割もそろそろ終盤。55歳になるこれからの毎日のできごとを記録しておこうと思う。

2024-1-6 映画「零落」

観たい映画はいろいろあるけど、まずはポスターに惹かれた「零落」から観てみました。



ネタバレなしの感想は、暗い、かな。
承認欲求?と孤高の自尊心?の葛藤がテーマなんだろうか?



なんとなく、知っている人を思い出してしまった。


彼は、飲酒が過ぎて仕事に差し障り、業界の不振もあって退職してしまったのだけど、次の仕事を探そうにも飲酒のせいで体調が悪く就活できない、そもそも希望の職がない、と引きこもりになってしまいました。
とりあえずなんでも良いから、少しずつで良いから、外に出て稼がないと、奥さんや子供養わなあかんでしょって、目上のその彼に話したこともあったけどどうにもならず。嫌悪する正論攻撃だったから響かなかったのかもな。



斎藤工さん、不思議なんだけどもなんでこんなにいちいちどんよりな印象なんだろう。ドラマで見かけ始めた頃の役柄の印象なんだろうとは思うけど。


趣里さんかわいいね。「voice」だったかな好きだなと思い始めたの。「東京貧困女子」も良かったね。


タイトルとポスターの印象から、なんとなく悲惨な展開を予想したけど、どちらかというと地味な進行かな。




以下もーちょっと感想、ネタバレ含むかも。




主人公が連載をやめてからの鬱々として時間はさておき、興味があったのはちふゆに対する心境の変化かな。


特別な何か、付かず離れずの掴みどころがない感じとか、心身ともにやり取りの心地よさとか?を感じて惹かれていただろうに、帰省にまでついて行ったくせに、自分のことを知られてしまった途端に急に熱が冷める、的な部分。


確かにちふゆは、それまでの猫な雰囲気から犬な雰囲気に変わった気がするけど、それは、近づいた、親密度が増したって感じてはくれへんのか。


なんやねーーーん、みたいな。勝手に偶像作り上げて、それにそぐわへんから冷めるとか、どーせっちうねーーーん、みたいなね。


言うてもわからなくもないねんけども。


人の性なのかな、神秘性が不可欠なのかな。


暗くて地味でいまいちかなと思ったけど、こんなにいろいろ考えるってことは良い映画だったのかもな。




印象に残ったセリフ


「でももう読まない。先輩のことを知りすぎてしまうのが怖いから。」


「私はあなたがそう思い描いているであろう私を演じているだけ。」


「自分に夢中で他人の気持ちを考える余裕なんてないんでしょう。」